industrial blog

小谷口恭平のインダストリアルデザインについての記録。

用と美。

この業界に入って、2年目くらいのこと。。。

 

 

 

 

二人のおじさまがデザインについて語ってる。

 

 

おじさまA・・・「良いデザイン、理想のデザインって何だ?」

僕・・・「え~っと、、、」って顔してる。

おじさまB・・・「用と美の融合です。」

 

 

このとき、おじさまAの質問に対して、おじさまBは

悩むことなく、即答。

 

 

一瞬、「用って何?」ってなったけど、「機能」のことかと

思って、この答えに対して、僕も、「そうだよな。」って

思った。

 

よく、耳にしていたのは、美しいカタチやデザインだけ

でなく、その中に機能を持たせることが大事ってこと。

 

機能ばかりに気をとられて、シンプルすぎたり、カタチを

意識しすぎて、使い難いデザインはイマイチ。

 

おじさまBの言ったことは正しいとこの時は思ってた。

 

 

 

 

けど、、、

 

 

おじさまA・・・「違う!!」

僕・・・「違うの!?∑(゚Д゚)」って顔してる。

 

 

おじさまA・・・「良いデザインってのは、売れるデザインだ!!」

 

 

 

Σ(゚д゚;)

 

 

この後も、おじさま二人は熱く語ってったのを今でもよく

思い出します。

 

 

個人的な感想ですが、二人とも正解なんだなと。

 

結果論になってしまいますが、実際取り上げられてる

デザインは売れてる商品が多い。

 

 

じゃあ、、、

 

 

「売れるデザイン」ってどんなデザイン?ってことにな

るのだけれど、その答えが、「用と美の融合」なのか

なと思う。

 

けど、「用と美の融合」だけが正解じゃなくて、他にも、

「シンプルなデザイン」とか、「かわいいデザイン」など

いろいろな正解があるんじゃないかと。

 

ちょっと前に書いた「遊び心」も正解のひとつになる。

 

こんな感じで、強引に解決させてみた(笑)

 

 

 

この出来事のおじさんAとおじさんB。

おじさんAは経営者。

普段はデザインをしてるわけではないけど、デザインに

ついてよくお話しすることがあります。

おじさんBはデザイナー。

デザイン会社に勤めて、、、簡単に言うと、僕と同じ。

 

 

この業界入って、気付けば8年目になるけど、この出

来事は頻繁に思い出す。

 

 

製品デザインをするときに、それを使う人のことを考

えたり、お客様の要望を取り入れたりしてるわけで、

自分の好きなデザインを押し付けてもダメなんだと。

 

 

8年目の今でもこれが完璧にこなせてるかと言われ

ると結構自信ない。。。

 

もうすぐ10年ってこともあるし、大きな節目として、改

めて意識して、これからいろいろデザインしていこうかな。

 

 

最近また思い出しこともあって書いてみた(笑)